甘露日記2000年11月

■2000/11/30 (木) 一新会

木曜日は一新会である。大市と祝日が重なったために2週間ほど間があいていた。そのためか出品量は多め。

明日は明古である。そのあと資料会の大市が入り、次週は休会。そうなってくるとクリスマス大市は目前である。

昨日のメモリ増設は、あれからもう一度試したところ、うまくいった。現在128MBのメモリで動かしている。ウィンドウズMeの標準は128MBというのだが、OSがそんな大量なメモリを要求するのってちょっと異常かもね・・・。DOSで一太郎を動かしていた頃はEMSメモリを8MB増設するのに4万円くらいかかったものだが、現在は64MBで8,000円ほどである。隔世の感がある。

■2000/11/29 (水) 資料会

水曜日は資料会である。12時過ぎまで前金でご送金いただいた分の梱包と発送に時間がかかり、古書会館に到着は開札開始時間の1:30を少し回っていた。

大急ぎで階段を駆け上がり、2階を見渡すとどうやら一口入荷したらしい。これだけの荷を運送するとどれくらい運賃がかかるのやら・・・。(^^;すごいんだろーな。

その一口の人気はすさまじく、封筒はどれもいっぱいである。こりゃ高値を呼びそうだ。こんな日はなかなか落札できないのである。

さて、入札が済んだら早々に古書会館を後にして渋谷へ向かった。いよいよUSB接続のスキャナーを購入したのである。ついでにメモリ64MBも買って帰ってきた。

先にメモリの増設作業をやってしまおう、と説明書どおりに電源を抜いてバッテリパックまではずした。いざ装着してスイッチを入れると・・・ありゃりゃ?増設できてないぞ。もう一回説明書をつぶさに参照し、慎重に作業を繰り返したが、やはり駄目だった。うーむ、こりゃまたどういうわけだろう。もう一回やってみてうまくいかなければサポートセンターにメールを書いてみよう。

スキャナーはキヤノンの薄型のかっこいいやつ。USBから電源を供給されるため、一本のラインで済むと言う。それが1万円だというのだから、技術の進歩ってすごいねぇ。

■2000/11/28 (火) 更新の火曜日

日記でもずーっと書いてきたことだが、今日、ひとつ壁を突き破った。

写真集「秋桜子」についてとうとう書いたのである。

荒木さんの事を自分のホームページで書き始めてちょうど1年が経過した。この記事はその記念でもある。

■2000/11/27 (月) 中央市会と甘露通信

今日の中央市会は月末特選市。毎月この特選市には沢山の品物が集まるのだが、今日は久しぶりに3階まで使用するくらいの盛況ぶり。売りに買いに来るワタシなどは気楽なものだが、それを運営する中央市会のメンバーの方々の仕事量には毎回びっくりしている。今日は一体片づけまで含めた完全終了まで何時間かかったのだろう。

品物の量に比例して欲しい品物が沢山出ていれば申し分ないのだが、そう簡単にはいかない。うちが欲しいと思える品物はそう沢山は出ていない。それに関してだけでも落札しようと目いっぱい札を書けば、決まって高札で落ちてくる。これじゃ儲けはぜんぜんありませんがな・・・(^^;。

甘露通信の印刷物バージョンの原稿を今日印刷屋さんに提出した。これで来週は目録品の受注という仕事がメインに入ってくることになった。

■2000/11/26 (日) 亀山湖

今日は久しぶりに亀山湖へ行った。というか、連れて行ってもらった。
ちょっとした理由で自家用のクルマが使えなくなってしまったため、HIDEさんに送り迎えしてもらったのだ。(感謝感謝!)Kくんと3人での釣行だ。

もう11月も終わりなので、朝は6:30からで、終了は16:00である。ずいぶん短くなったなぁ、とは思うが、日の出がそのくらいだから仕方ないだろう。千葉の山奥は市街地よりも5度くらい気温が低いような気がした。

結果は、朝一にトラウトが引っかかったもののバラシ。のみ・・・。(^^;
HIDEさんが2:30過ぎに28cmを一匹。Kくんはノーバイトと実に厳しい結果となった。

今日で今年のバス釣りは納め。季節が秋に移ってからは去年並に釣果無しの結果に終わってしまった。
ま。こんなもんでしょ(^^;。

■2000/11/25 (土) 10万冊の囲碁の本

昨日の明古開催中に店から電話があった。
「明日は大口の仕入れが入ったよ。何でも囲碁と随筆の本が10万冊もあるんだって。」なにぃ?10万冊?10万冊ってどれくらいあるかわかっているのかねぇ。数字がひじょーに怪しい(^^;。
しかし、そのときにはそれどころではない。経営員が2人も足りない体制で明古が市会を開いている最中である。はいはい。明日ね。と生返事をして電話を切った。

市場が終わって帰る頃、そういえば明日は10万冊だとかいってたな・・・、と漸くそのことを思い出した。明日は激務になりそうだな、と思いながらご注文のメールに返事を書いて寝た。(午前2時)

今日朝、一度古書会館へいって荷物を取りにいってからすぐにオヤジと二人で出発。クルマを走らせる間に今日の段取りを話しあう。で、到着。囲碁教室を経営しているというが、見てみると普通のお宅である。この中に10万冊も囲碁の本が詰まっているのだろうか?はなはだ疑問に感じる。中に入ってみると、タバコのヤニくささが染み付いている。しかし10万冊を予感させるような本の山は見られない。がらんとした部屋があるだけだ。

ご挨拶してみると、70歳前という男性の方。さて、早速本を見せていただきたいと言うと、「まずはこれを見てください」と一冊の冊子を手渡された。この人が書いた本だそうで、ワープロで打たれて安く上げたような印刷物だった。イヤな予感がした。「あと他には何処にあるのですか?」とたずねると、「これが買っていただきたい本で、10万冊あるんです」と言った。

・・・・絶句、も、している暇さえない。「囲碁のこととそれにまつわるエピソードを随筆風に書いている部分もあります」などと言われたが、その後話すことは何もないと思い「うちでは買えません」とだけ言い残し、すぐにその場を後にした。

電話での会話は大事だなぁ、と(^^;。教訓。

■2000/11/24 (金) 二週間ぶりの金曜日

先週が古典会の大市でつぶれてしまったため、明古は二週間ぶりの開催である。
二週間ぶりでいきなり特選市。しかも経営員の2人が仕事の都合で今日は欠席し、大混乱が予想されたものの、昨日の祝日が作用してか、取っ掛かりの量はたいしたことがなかった。

しかし、それで安心できないところが明古なわけで、地方荷は続々当日便が追加され、持ち込みは引きも切らさず。結局出品総数は1,000点と、一階だけで処理できるぎりぎりまで品物が出た。

TV東京のアド街ック天国という番組をご存知だろうか。今日はその番組の製作会社さんが市会の取材に来た。どうやらあと何週かあとに神保町の特集が組まれるようだ。
TVの取材は初めてではないのだが、今回は全体を見渡すと言うよりは、ピンポイントに撮影をこなしていた。最終の赤毛氈に載った三島由紀夫の「黒蜥蜴」の著者本にクローズアップ。大々的に写るでしょうから、皆さんオンエアの時にはチェックしてみてください。

■2000/11/23 (木) フレームページ

一度「やらなきゃ」と思ってしまうと、終わるまでやってしまうのがワタシの悪いクセ。昨日この日記を書いたあとにフレームの事を調べていたら、一気にやってしまいたくなってきた。で、結局あれこれ格闘しながらどうにか見られるようになった。(甘露通信ページ)

ただ、解説書が貧弱だったため、ちょっと理解しにくく、完成までには至らなかった。今日はこれから直しにかかろうと思うが、そうなると別のページも長いこと手を入れていないところがある。(^^; 一気にやってしまうには時間も気力もない。

さて、どこからやろうかな・・・?

■2000/11/22 (水) 古書NETアップデート

今日は水曜日。古典会の大市のため、通常の市場がなかった一週間が終わり、今日の資料会から通常市が始まったのである。

しょっぱなから資料会にもかかわらず、句集の一口が出品された。しかし、安く落とせるだろうか、という甘い考えはやはり通用しない。結局、署名入りを含むという3本口が落ちてきたのみ。厳しいなぁ。

市場の後、古書NETの総本山へお邪魔し、バージョンアップされたものを受け取ってきた。これでやっとインターネット出力が正常に出来、今日は帰ってから甘露通信インターネット版のアップデートを完了。

ただし、今までのっけていなかった情報(出版社、ページ数など)が入り、全体としてデータ数が多くなってしまったため、パソコンの処理速度を大幅に越えてしまっているようだ。いよいよ細かく分類分けし、フレームを使った目録にしなければならないようである。明日はその作業をしてみようかな。

ちなみに明日は勤労感謝の日で市場は”またも”休みである!

■2000/11/21 (火) 今日まで一日店

いよいよ市場のない一週間は今日で終わる。明日から早速資料会である。それにしても一週間は長い。やはりウチは市場を取り上げられたら、とても生きていけないと思う(^^;。

今日は更新の火曜日である。荒木さんのページを書いて、ついでに新しくなったデータベースソフトで甘露通信インターネット版の更新もしてしまおう!と意気込んだが、ちょっとした不具合を発見。明日ソフト開発元の本屋さんに行ってみる事にした。
夕食を済ませた後、パソコンに向かっているとケータイにTEL。おや、誰かと思えばHIDEさんじゃありませんか。どーしました?夜遅くすいません、とかなんとか。また電話しますから、と切れた。
???
なんだろう?
と思いながら10分過ぎたあたりでもう一度HIDEさんから電話。はいはい、どーしました?「いや、今お店の前なんですけど・・・」え・・・?
と、シャッターを開けると、TOMOMIさんといっしょにHIDEさんがいらっしゃいました!夜分どうも、と手にはF二家のケーキが・・・。いやあ、御馳走様です(^^)。ささ、とりあえず中へどうぞ。「ははぁ、これがラヴィですか」とひとしきり盛り上がり。「うーん、甘露さんのところは本がきれいだよねぇ」お褒めに預かり光栄です(^^)。

ケーキは皆で明日のお茶の時間にいただきますネ!
ごちそうさまでした!

■2000/11/20 (月) また雨

もう秋雨とは言わないだろう。この雨季が過ぎれば、季節は冬である。これだけ晴れない秋は珍しい。冬は好きだが、それは関東地方特有の晴れが続くためである。雨の降る冬ならば御免蒙る。

さて、新聞では首相の不信任決議のことで紙面が埋まっている。日曜日の討論番組もこの話題ばかりで、自民党の幹事長と元幹事長が生でやりあったということがビッグニュースらしい。

なんだか状況がよくわからず。

■2000/11/19 (日) 上野

今日は日曜日。昨日市場仕事をしたので今日は土曜日のような錯覚があったが、日曜日である。
朝は遅く起きて何処へ行こうかも決めていない。朝飯を食べながら家族にリクエストを取る。水族館という意見も出たが、上野動物園に行くことにした。ゴリラの森が完成したと聞いてからまだ一度も行っていなかったのだ。

快晴とはいかないが概ね晴れ。しかし、上野に到着する頃には雲が散っていた。日曜日の上野はすごく混んでいる。動物園に入る前に昼飯を食べようと思ったが、ベンチも空いていない。じゃあ入ってから食べようと、とりあえず入場。大人600円である。

入ってすぐにパンダ。今は一頭しかいないという。冬毛への抜け替わり時期なのか、毛が少なくて妙にやせて見えた。象は3頭。メスの2頭が大きな体を揺らせながらお客を喜ばせていた。

さて、今回初見のトラとゴリラの森である。いよいよ動物園も繁殖と言うことに力を入れ始め、檻に入れてただ見せていた従来型動物園からの脱却を図っている。以前とは比べ物にならないくらい広い敷地を用意し、観客は覗き穴から彼らの様子を覗くようにしたのである。水族館並の分厚い硝子越しにすぐ目の前まで来るゴリラの様子。なかなかの迫力である。「うちを覗くなよ」という視線をお客に投げかけ、彼らの方がむしろ堂々としていた。
その施設はどこかで見たことのあるような雰囲気。そうか、Dランドなのだ。お客が通る通路や、トイレなどはジャングル風に統一されており、ちょうどDランドの演出のようになっていた。結構なお金をかけて改装している。大勢のお客を呼んでいるのも理由なき事ではない。

そのあとは爬虫類館へ。こちらも新装された施設である。熱帯植物園よろしく温室になっており、そこにワニやカメ、ヘビなどが飼育されている。以前の施設よりもワニが活発に活動していたり、ニシキヘビが首をもたげてきたりで、子供たちも喜んでいた。残念ながら閉館時間が迫ってしまったため、ゆっくり見ることは出来なかったが。

外に出るともう夕闇。蛍の光が流れ出した。爬虫類館のすぐ横の池之端門から出て千代田線根津駅をめざした。閉園時間の5時まではあと10分という時間だった。

■2000/11/18 (土) 西部大市

今日は朝から西部大市へ。例年は頼まれないのだが、今回は東京古典会と日程が重なってしまったため、急遽かりだされた形でお手伝いを要請された。初めて呼ばれた仕事である。楽しみなうちに朝電車に乗る。

場所は高円寺の西部古書会館。オリンピックの裏と言えば思い当たる方も沢山いらっしゃるだろう。「え?あそこって古書展しているだけじゃなかったの?」そう、西部展など、古書展で有名な場所なのだが、もちろん市場だってやるんです!

高円寺を降りたら向こうから知った顔が降りてくる。なんだ、ブー太郎さんじゃないの。到着してわくわくしながら品物をざっと見回す。すごい量だ。さらに第二会場として南口の氷川神社まであるらしい。いくつか入札する。昭和初期出版のカメラ本で奇麗な物があり、今日はこれくらいかな?と目いっぱい入札した。

11時から開札。総勢15人くらいの経営員、お手伝いの方々で一斉に開け始める。いつもながら壮観な絵である。男所帯の面目躍如たる仕事だ。
昼過ぎまでひたすら開札し、午後は我々明古と資料会のメンバーは第二会場へ移動。こちらの開札と会場片付けが午後の仕事である。ワタシは壁面に架かっている幅物や文書を片付け、そのまま最終赤毛氈を開札。全てあけ終わると会場の片付け。ここは午後5時までに空けなければならない契約なのだそうだ。
てきぱきと品物が落札者ごとに仕分けられ、箱で梱包されて本日の保管場所へ移送されていく。空が暗くなってきたちょうど5時前には会場の撤収も完了した。なかなかスムーズな仕事の流れだった。

その後、ワンボックスカーで我々は”移送”され、古書会館に到着次第、散開。こちらの会場整理を手伝った。
当初6時半までの仕事の予定だったが、早く片付いてしまったので、6時には我々お手伝い人員は解散となった。唯一落札は目いっぱい入れた昭和初期のカメラの口だった。(高札(^^;)

その後、ブー太郎さんとSさんとワタシの三人で「和民」へ。久しぶりに外部と接触を持ったワタシは、酒が入ったこともあって舌が回ること。自分でもしゃべりすぎた、と後で思った。

やはり大市は楽しい。それが頼まれ仕事であればもっと楽しい。

一ヶ月後に来る明古のクリスマス大市の段取りをしっかり考えておかなきゃなぁ・・・。

■2000/11/17 (金) 雨雨雨・・・

またもや雨。雨になると店商売はどこも上がったり、である。家賃を払って商売をしている方はさぞやこの天気を恨んでいることだろう。減った売上は雨とともに流れていく。

今日は西部大市会の下見日だが、雨にたたられてしまった。東京古典会もそろそろ下見日だったはず。7月の明治古典会もたしか台風だった。古書関係の大イベントはことごとく雨。雨男は誰じゃ?

いよいよ明日は西部大市に行ってくる。やっと一日中店に缶詰状態から脱出だ。うち向きの品物がたくさん出ているといいなぁ。

先日、せっかくISDN回線を使っているから、とiアイプラン3000に申し込んだのだが、今日その請け書が来た。今月21日から適用になるそうだ。おまけにいつのまにかタイムプラスとの併用もOKということで、かなり長時間つなげていても大丈夫になっていた。DSLなどの新興勢力やケーブルTV系の常時接続をにらんでの措置だろう。NTTはほとんど市場を独占的に支配してきた富の蓄積があるのだから、もっと安くしても罰は当たらないよー。

あと、年賀状の印刷を終えた。去年からEPSONのカラリオで印刷しているのだが、今まで印刷屋さんにしてもらっていたのがばかばかしくなるくらい安くてきれいなのだ。インクジェット用紙の年賀状がすでに郵便局では売切れているという。さもありなん。

■2000/11/16 (木) この一週間

今週は一週間が長い。明日明古があれば話はガラッと変わるのだが、現在古典会の大市が開催中のため、通常市会は休会中なのだ。

いつも忙しい忙しいと言っているなら、仕事を片付けるいい機会じゃないか。その通りである。しかし、やはりいつものペースで過ごしていて初めて調子が出るようで、時間が出来てしまうとそれに比例して仕事のペースは落ちてくるようだ。不思議なもんです(^^;。

それでも、普段出来ない仕事はいくつかこなしている。先日の愛書会展の名簿整理などもこの類の仕事である。やらなければいけないのだが、ついつい先送りにしてしまいがちだった仕事だ。

え?甘露通信のページも更新しろって?確かに・・・(^^;。

今日、Gウェイからトレードアップの案内が来た。2年前にゲートウェイの一番安いモデル(セレロン333Mhzのもの)を購入し、トレードアップ(下取り特約)の権利を取っておいたのだ。でも、先週ラヴィを買ったばっかりで、これを買ってからゲートウェイはほとんど触っていないから、必要ないといえば必要ないんだよなぁ。もうちょっと考えてみよう。

■2000/11/15 (水) 雨が多いのー

今日は朝は晴れていたものの、午後から雨が降り出した。どうなってんのかなぁ。

来週の水曜日まで市場がないため、たまりにたまった仕事がスイスイ片付いていく。ちょっと片付きすぎと言えなくもない。本屋は買うよりも売る方が難しいのは言わずもがな。買うのは簡単である。金さえ使えばいくらでも本は入ってくる。問題は思うように売れないことである。結局、欲しい本1冊のために山を買ってしまったりして、在庫的ロスが増えていく。

理想と現実のギャップを売上面でバックアップするのが、結局は専門と思っている以外の本なわけで、やはり理想は理想として永遠に手の届かないところに置いておくべきものらしい。

ボヤッキー・・・。

■2000/11/13 (月) 中央市会

明日から東京古典会の大市のため通常市会は休会。
今日出品の品物は今日中に引き取るのが大市前の常識である。開札が終わらないうちに帰ったとしても、明日呼び出しの電話がかかってくるのだ。

そんな事情から、出品量はいつもより少なめ。終了は4時半だったそうな。うちも19点出品したが、3点ボー。ま、こんなもんでしょう。

待ち時間を利用して秋葉原へ。PCを買ったのでなんとなく周辺機器が気になったためだ。あまり見もしないくせにDVD-ROMのコーナーをうろついたりして価格チェック。そうか、PCカード接続タイプで3万円弱からあるのか・・・。
そうなるとDVDソフトのコーナーが見たくなる。おお、プライベートライアンが発売になったか。大音響とともに戦場が描写されている。ん!ベッソンのレオン完全版がある。欲しいなぁ。

秋葉原から古書会館へ戻る。買えた品物も少なかったため、すべて持って帰ってこれた。品物が少ない日は相場もちょい高めになるのだ。やはり肝心なものは買えなかった。

帰り途中の渋谷でBカメラに寄る。USB接続のスキャナーを見るためである。キヤノンから薄型のスキャナーが出ていて、これが一万円ちょっと。すぐにでも買えそうだ。結局、USBのハブとレオン完全版をここで買って帰ってきた。DVDは今でも手持ちのGウェイで見られるのである。

明日から一週間市場がないのだが、救いの神のようにきらめく市会がある。そう、西部大市である。今週の金曜日が下見で土曜日が開札である。ワタシもその日はお手伝いに呼ばれている。西部大市ってはじめてである。

■2000/11/12 (日) 藤城清治展

今日は新宿高野ギャラリーで開かれている藤城清治展を見に行った。この作家が大好きな女房のたっての希望があってのこと。新宿高野といえばあのフルーツパーラーで有名な女の園。このビルの4階にあるコニカプラザへは良く行くのだが、たまたまエレベーターに同乗するのは5階のフルーツパーラーを目指す女性ばかりである。

あいにくの曇り空の中、11時過ぎに新丸子駅を発し、新宿駅を目指した。降りてみるとやはりすごい人の数。今日は歩行者天国を実施していた。誰が名づけた歩行者天国!言い得て妙とはこのこと。

さて、高野ビルにはすぐに到着したものの、肝心の高野ビルにギャラリーの表示がない。あれあれ?としばらくそのあたりを逡巡。しかし、どの案内板を見てもフルーツパーラーやテナントで入っているGUCCIの表示ばかりだった。女の園たるどちらにも目もくれず、「ギャラリーがどこにあるか聞いてくるね」と女房はビルに入って行った。
果たして、小さな紙切れを持ってにんまりしながら女房が戻ってきた。「ギャラリーは三越横のビル3階にあるらしいよ。」なかなかの執念である。

行ってみると雑居ビルの3階。入り口には森田一義氏(タモリ)とMISIAから立派な生花が届けられていた。入ってすぐの売店では人だかりがして記念に何かを買っていきたいと思う人たちが人垣を作っている。その横をすり抜けて会場に入ると、おお!すばらしい!
会場の照明は薄暗く調節してあり、その中に藤城清治氏の見覚えある影絵作品が鮮やかな色彩とともに浮かび上がっていた。影絵というと平面的なものを想像するが、この人の作品には奥行きがある。絵を貼り付ける硝子を複数枚使用して背景をぼやかしたり、薄い色の紙を何枚も重ねて張り付けることで色の濃淡を出して立体感を表現したり、と、多彩なのである。もちろん、幻想的なメルヘンの世界は甘酸っぱいような子供の頃の記憶を呼び起こしてくる。

最後の作品に、MISIAのライブのために製作されたという作品があった。入り口の生花の意味がわかった。MISIAもこの人のファンなのだろう。

売店の様子をうかがうと、額装されたサイン入りリトとオリジナルが展示されていた。安いか高いかはそれぞれの判断であるが、日本を代表する影絵作家のオリジナル作品がここで買えるというのは眼を引いた。

■2000/11/11 (土) ポッキーの日

昨日は古書会館近くの漢陽楼という中華屋さんで新入のHくんの歓迎会が開かれた。二次会をこれまた近くのブラセルズというベルギービールのお店で軽く開いて、帰ったのは夜11時前。それからPCを開いてしまい、入ったご注文に返信を差し上げたり、ご入金の処理をして日記を書いているうちに午前2時を回ってしまった。しまったと思っても時すでに遅し。過ぎ去った時間が戻ってくるわけではない。それから早々に布団へもぐりこんだが、酒を飲んでいたのでなかなか眠れず、気が付いたら目覚まし時計がけたたましく鳴り響いていた。

今日は月曜日の市会に出品をしに古書会館へ向かった。途中オヤジを五反田の南部古書会館へ降ろしていく約束になっていたので、身支度を手早く整えた。朝飯の時間は寝坊とともに消えた。
9時にナディアに荷物を積み込み出発。9:20頃に南部古書会館前到着。オヤジを降ろして東京古書会館へ向かう。なんでも好きな句集の一口が出品されているらしい。
10時前に神保町へ到着。いつもより静かで、荷物も楽に下ろせた。店晒しになっていた本を中心に出品したのである。どうか高くなってくれます様に。

帰ってくると、今度はうちの店のならびにある服屋さんのご主人の告別式に焼香しに出かけた。ワタシが小さい頃によく相手をしてくれたおじいさんだった。ついこの間までお店に出ておられて、故郷へ里帰りしたら、その故郷で心不全をおこして亡くなられたという。享年88歳。こんなふうに自分も死ねるならいいな、と思った。それにはまだあと50年ほど生きなければならないが・・・。

今日はポッキーの日とモー娘が言う。あとでムースポッキー買ってこよーっと。

■2000/11/10 (金) 二週間ぶりの明古

先週の金曜日が文化の日で明治古典会がお休みとなったため、今日は二週間ぶりの開催となった。

休み明けの品物の出方に内心ひやひやしていたが、今日はそれほど嵩の多い市にはならなかった。しかし、一口良質の文学書が出品され、高値を呼んでいた。
これが困りものなのだが、二週間ぶりの開催というマイナス要素が微妙に顔を覗かせた結果か、出品元のわからない品物が2件出たりして、多少混乱。

最終の赤毛氈に夏目漱石の坊ちゃんが並んだ。何だ珍しくないじゃないか、と言うなかれ。この本は著者夏目金之助氏から漱石研究で著名な小宮豊隆氏へ献呈された本なのだ。見返しに本人の筆でそう書いてあるのだから間違いない。

この市場にかかわっていると、現在では歴史上の人物となってしまった人の足跡を一瞬でも垣間見ることが出来る。今日はこうして日本を代表する文豪夏目漱石とふれあうことが出来た。作品を読み込むことで著者の思想の足跡を辿っていくことはもちろん大事だが、漱石という人物そのものがありありと目の前に立ち上がってくるような経験には至らない。流布されている文庫本は出版物といういわば法律で許されたコピーでしかないからだ。こうして彼その人が実際に著書に書き付けた墨の跡を見られるのも、古本屋をやっているから出来ることと思う。

今日から新しい経営員としてH書房のHくんが加わった。どうかよろしく!

■2000/11/09 (木) 一新会ウルトラ市

今日は木曜日で一新会があった。しかし、いつもの一新会ではない。今日は一新会ウルトラ市なのだ!

5件のご入金を確認し、早速荷造りして品物を発送したのだが、時間は無情にも早く過ぎていく。やっと1時少し前に新丸子を発し、1時半から少し遅れて古書会館に到着すると、中は入札に来た業者と高く積まれた品物でものすごい密度の高さである。その分だけ空気が薄くなっているような気がした。(ちょっとオーバーかな?(^^;)

■2000/11/08 (水) 古書NET

パソコンを新調したのは、何を置いても古書NETという古本屋専用のパソコンソフトをWIN版に新調するためだったわけなのである。別にお遊びのために買ったのではない。

今日は神保町にある古書NETの総本山にお邪魔し、ソフトを受け取ってきた。無論、有料である。
帰りにアクセス(データベースソフト)も購入し、これで一通り動かせるようになった。これから旧古書NETを動かしているパソコンからデータを移す作業を始めるのだが、どうなることやら・・・。一回でうまくできればよいが。

このソフトは、在庫管理、目録打ち出し、受注作業、名簿管理、インターネット目録の出力、「日本の古本屋」へのデータ打ち出しなど、ひとつで6役もこなしてくれる優れものなのだ。

■2000/11/07 (火) PCの調子

やはり最初だからか、買ったばかりのPCになじめない。慣れるには使っていくのが一番だと思い、今日の更新にはこの新しいPCを使った。しかし、細かいところであるが、キータッチやキー配列が微妙に違うのでなかなかなじめず。しかも、スキャナーとつながらないのである。EPSONのホームページに行ってドライバをもらってきたのだが、やはり繋がらない。仕方ないので、先代を持ってきてそれでスキャニングし、フロッピーで移した。毎回こんなことをやらされては買った意味がなくなるので、何度か試行錯誤してうまくいかなければUSB接続で安いやつに買い換えるつもりだ。

■2000/11/06 (月) 仕事の山

今日は月曜日で中央市会、と話が行きそうだが、そうはならなかった。先日の愛書会展の荷物が帰ってくる日だからである。到着すると、すぐに二階へ荷物をすべて上げる。これがまた重労働なのだが、汗だくになりながら終えると間髪入れずに発送作業が始まるのだ。遠方の方、多忙な方など、会場まで足を運べない方にはお送りするのである。

今回は特に送りの数が多く、すべて終えるのに9時間もかかってしまい、中央市どころではない。目の前の仕事の山をほっぽり出して市場へ行けよう筈がない。うちの店でパソコンを使って仕切り帖を発行できるのはワタシを置いてほかに居ないのである。(^^;

そんなわけで、昨日買ったPCとはほとんど会わず仕舞。これからCDRWでもセットアップしようかな、なんて思っているが、ちょっと疲れている。

明日はホームページ更新の日だし、それには間に合わないようだ・・・。(^^;

本日、11月6日は、甘露書房初代の命日である。いまから17年前の今日亡くなったのだ。

■2000/11/05 (日) PCを買った

待ちきれなかった。

今日、家族で井の頭公園に行った後、渋谷でPCを購入してしまった。○ECのラヴィである。多分、一番安いモデルではないだろうか。500MhzのAMDが乗っており、HDは20Gである。どうも今使っているPCがHD不足に長いこと悩まされた経験から20Gの容量は非常に魅力があった。

今日は、これからあれこれと設定をしなければならないので、ここまで。

■2000/11/04 (土) 愛書会二日目

今日が三連休の中日だと気がついたのは午後になってからだった。いつもよりもお客様が少ない。いつもならばこの時点でそれなりに棚も空いてくるはずだった。ほとんど変化無い状態で午後に突入してしまったのだ。

朝10時開場よりも早く、明古のクリスマス市のことで主任と打ち合わせ。

ひとしきりして古書会館へもどるが、ウチの棚がまるっきり様子が変わっていない。かわりに荒木さんの本のかけておいたビニールが破られている。んもー(^^;困るなァ。

■2000/11/03 (金) 愛書会初日

今日から今世紀最後の愛書会展が始まった(大袈裟(^^;)。

11月は3日連続の晴天なし。
さて、愛書会展は明日もある。全体としての売上げは、祝日としては良かったが、やはり今ひとつ。ウチは目標にしていた量(金額ではない)を売り上げて、まずまずだった。とりあえず一安心。

一週間の間に市場で買い上げた品物が山のように溜まってしまったため、今日は朝からナディアにオヤジと同乗して古書会館へ行った。そこで荷物を積み込んでオヤジだけ店に戻る。ワタシはそのまま愛書会展の店番を一日やった。今日は青空展の流れもあってか、かなり買い気の高いお客様が来店され、皆さん量は売れたようだった。あとは金額ですなぁ・・・。

■2000/11/02 (木) またまた雨!

明日から愛書会展である。今日はその準備で品物を並べに古書会館へ行った。
ついでに一新会を覗いてみると、キリスト教書の珍しいものが出ていた。また調子にのって入札しているとボトボトと落ちてきて、台車一台分くらいになってしまった。明日は急遽車で荷物を取りに行くことになってしまった。また本が増えてしまった・・・。(^^;

荒木さんのコーナーに「センチメンタルな旅」を書いてからカウンターが急増している。そうなるとワタシとしてもうれしいので、書いていて足りなかった部分や、誤字を丁寧に直そうという気分になる。まだ完全ではないが、今日も直しを入れた。これで5回目。(^^; まだまだ直すかも・・・。

■2000/11/01 (水) また雨かよ!

喘息の10月が終わった。気分一新できるかと思いきや、11月も雨だった。しかも台風が来るという。11月に台風なんて聞いたこともない。全くどうなっているのだろう。地球は間違いなく温暖化の一途をたどっているようだ。

愛書会展の荷物の搬出の日に雨というのは気を揉むことだ。本にビニールをかけようかどうしようか、と考えているうちに雨が小止みになってきた。しばらくすると運送屋さんからTEL。もうすぐ来るという。タイミングがいい!
結局、雨がほとんど止んでいるうちに搬出完了。ホッと一息。

そのあと市場へ行ったが、荷物は少なかった。中央市会の清算を終え、溜まってしまった荷物を目一杯持ち帰る。

帰ってくると振替の入金の知らせが来ていたため、大急ぎで荷造りして発送。インターネットで受注した本が入金するとこれまたホッとする。
山のように積まれた本を少しづつ整理し、パソコンに入力する。早く売れればいいな、と思いながらさきほど「日本の古本屋」にアップした。最近こちらからの注文が減っているような気がするが、気のせいであって欲しい。

明日はいよいよ愛書会の並べの日である。荷物が半減してくれれば大成功なのだ。が・・・。(^^;

2000年11月30日 | Posted in 甘露日記 | | Comments Closed 

関連記事