2024.11.24. 日曜日

よく晴れている。

早めに出る。今日は二人で浦安市郷土博物館へ行くつもり。地下鉄を乗り継いで東西線の浦安駅下車。途中から高架線を走る地下鉄。駅降りてすぐのパン屋さんでイートイン。いっぱい種類があったなぁ。ああいうパン屋さんが近所でほしいね。

博物館まで歩いていく。途中のフラワー通りに3件歴史的建造物が保存されているというので、見学することに。旧宇田川家住宅は元商家でいろいろなご商売で使われた建物らしい。郵便局だったこともあったと書いてある。急な階段を昇って2階にも上がれた。明治2年の建築とのこと。
旧大塚家住宅は元漁師の家。このあたりの漁業はアサリ漁や海苔漁が中心だったようで、それに沿った展示も合わせて置いてあった。記録はないが、江戸後期に建てられたみたい。茅葺き屋根が目を引く。
最後は旧濱野医院。昭和初期に建てられた洋館で、1996年まで現役で医院として使用されていたという。ついこの間じゃないか、と思ったが、すでに28年前だった・・・。
境川に沿って歩いていくと、正面に大きな建物が現れる。まわりに高い建物がないからひときわ目立つ市役所を目印に郷土博物館に至る。
先ほどの歴史的建造物も博物館も入場無料。
各地から移築されてきた建物が一角に集められていた。室内じゃなくて露天なのがいいね。カメラで撮影しやすい。おおよそさっき歩いた境川周辺の堀江地区に建っていた建物ばかり。再現された建物もあるが、半分は指定文化財になっている「本物」だ。どうやらあの境川周辺だけに集落があって賑わっていたみたい。古い写真には船がびっしりと係留されているものがある。漁業の中心地だったんだね。
博物館一階フロアに入ってすぐに浦安の原風景・干潟の紹介映像が流れる。美しくて全編ぼーっと眺めてしまった。浦安市の3/4は埋立地で、江戸川河口の干潟だった場所。昭和40年にはいってから周辺の工業化で漁獲量が減って漁業が続けられなくなってきたために埋立て工事が始まった。それからこの地での漁業はどんどん廃れていく。
ディズニーランドの建設は昭和47年くらい(浦安市が建築承認)から始まり、開園は昭和58年。場所は江戸川河口にあった大三角と呼称されたでかい干潟があった場所。海底の砂を浚渫して埋め立てし形を現在のように整えたそうだ。ふーむ。
干潟、漁業・農業、境川、埋め立て、鉄道(地下鉄と京葉線)と道路(湾岸線)の開通。このあたりをキーワードに江戸末期から現代までの歴史が展示してある。ディズニーランドをひとつのモノサシとして当ててみると、街の産業が開園後急速に変貌していく様子が想像しやすい。ワタシがディズニーランドに初めて訪れたのは高校3年生の時。高校の遠足として、だった。スペースマウンテンが話題の中心だったころ。

バスで浦安駅前まで戻り、夕暮れのなか妙見島を見に歩く。駅前の道をそのまま進むと浦安橋があり、その途中に江戸川の中洲が浮かんでいる。行ってみると不思議な島だった。がっちりと護岸されているが、たしかに両側とも川岸から離れていた。金属リサイクルの会社とラブホと船宿があったけど、一般の観光客が行くような場所じゃないみたい。ラブホの駐車場はいっぱいだったな。

いやあ、よく歩いた。浦安駅に戻るころには真っ暗。電車に乗って座った時にはホッとした。
11812歩 7.0km 445kcal 34.0g

浦安市郷土博物館
α7III SUMMICRON35mmF2
2024年11月24日 | Posted in 甘露日記 | | Comments Closed 

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