2024.2.23. 日曜日
よく晴れている。
仕事をひととおり仕上げてから一人で出かけた。
横浜からKK線に乗って逗子・葉山駅で下車する。初めて降りた駅。以前JR線の逗子駅から歩いた時に来たことはあったが、使ったことはなかった。急行に乗って金沢八景からぐいっと山を抜けてくるってアツいね。
田越川沿いを歩いて渚橋に出る。青い空に青い海。その向こうに雲のたなびく富士の山。いいところだねぇ。石原慎太郎「太陽の季節」の碑。金色した岡本太郎の太陽像が付いている。
鐙摺(あぶずり)の方向へ進むと、右手に「鐙摺の不整合を示す露頭」が見えた。ここかあ。そりゃ一見なんの変哲もない崖下の地層が見えている場所なんだけど、古い地層(葉山層)がほとんど垂直に近い傾斜をしている上に新しい地層(逗子層)が形成されている場所らしい。逗子層が形成される前に大きな地殻変動が起きたことを示している、んだそうだ。ま、三浦半島の地層が垂直に近い傾斜をしているのは城ヶ島で海岸に出れば見慣れているからな・・・。分厚い新しい層と不整合してるのが珍しいってことなのかな。
住宅街を抜けると葉山町に入り、鐙摺の小浜海岸に出た。バス停前に小さい砂浜があり、富士山の見える絶好のロケーション。白い建物はマレードなんとかだろう。ランチタイムで駐車場は満車状態。繁盛してるねぇ。
葉山マリーナ横の防波堤を先まで歩く。釣りをしている人がいるね。海上にはヨットが水場のチョウチョみたいに帆を広げてたくさん羽ばたいていた。大学のヨット部がこのあたりを拠点としているようだった。
葉山の道(森戸海岸線)は拡幅されておらず、バス通りなのに幅員が超絶狭いまま。普通車もところどころすれ違いできないくらい狭い。なのに交通量は多め。当然歩道も確保されてないため、そうそうに海岸へ出るのが正解だ。細い道を歩いて海岸へ降りた。諏訪下海岸は砂がほとんどなく、岩と砂利でできていた。まま歩きやすい反面滑りやすい。要は磯ってこと。岩には青のりがびっしり。
その先の森戸海岸は森戸川があるので立派な砂浜ができていた。おそらく岩場は砂浜の下に隠れているはず。河口がないと砂は堆積しないのよね。
それにしても、今日は風も穏やかで過ごしやすい。波はほとんどないので波乗りの人は全くいない。なるほど葉山が保養地になるのって、海からすぐに山で北風が遮られるからなのかもしれない。夏は海風が吹いて涼しそうだし。
みそぎ橋を渡って森戸神社へ。森戸川河口から伸びる岬全体が神社になっている。お参りしてすぐ裏へ回る。駐車場を抜けるとぱあっと景色が広がる。石原裕次郎の碑が建っていた。海の上を点々と岩場が続いて沖合の岩上に灯台と鳥居が見える。菜島の鳥居というらしい。いいねぇ。
富士山からたなびく雲は流れて丹沢で発達して雨を降らせているようだ。その雲がさらに東へ流れている様子が、葉山の海の向こう側に広がる大パノラマで展開されていた。最近朝は晴れているのに午後になって曇るのはこういうことが起きていたからだった。現場を実際に見ることができた。
森戸神社には頼朝が称賛したとされる千貫松がある。いい場所だ。本当にいいねぇ。この良さは実際に来てみないとわからないかもしれない。決め手は”空気”なのよ。
帰りのバスに乗るも、途中でどんどんお客が乗ってきてギューギューの満員状態に。ドル箱路線も結構だけど、休日は20分に1本じゃ足りないんじゃないだろか。渚橋付近の渋滞にはまりつつJR逗子駅まで。始発電車の連結作業を見てその車両に乗って横浜駅。東横線で帰ってきた。
よく歩いたな。楽しかった。
16345歩 9.8km 622kcal 47.5g
