2024.4.21. 迎賓館赤坂離宮
くもり空。
まだ午前中のうちに二人で出かけた。どこへ行こうかと思っていたところ、赤坂の迎賓館で西の間が特別公開中と知って行ってみようってことになった。
南北線に乗れば最寄りの四谷駅までは乗換なし。エスカレーターで地上まで上がると、確かに四谷だった。迎賓館までは歩いて5分ほど。正門の正面に出る。そこから少し歩いて西門から入場する。入場料は一人1500円。入る前には手荷物検査がある。館内は写真撮影禁止。カメラもスマホも仕舞ってくれ、と指示される。
今回で2回目の訪問。前回と同じくらいのお客量。そんなに混んでない。エントランスのあたりを見学したあと、2階に上がる。公式晩餐会の開かれる花鳥の間。壁などに油絵や七宝で花や鳥の絵が飾られているために名付けられている。ところどころにこの場で開かれた晩餐会の様子が写った写真が飾られていて、”歴史”が刻まれた現場に今立っていることがわかる。歴史的建造物であると同時に現役ってところが強いね。
彩鸞の間、朝日の間、羽衣の間と見学していく。それぞれに意匠が違っている。それぞれが西洋風でありながらも日本風の意匠が融合されている。西洋(フランス)を参考にしているが、細部までよく見ると日本の意匠になっている。いいねぇ。こういう気概。
現在特別公開中の「西の間」は図書室だった場所らしい。今回は本棚に全国から寄せられた工芸作品が収められて展示物となっていた。それほど広くない部屋ではあるものの、お屋敷の図書室としてはとても立派で、棚は上下2層構造。少し窪んだ場所には日がやわらかく当たる閲覧スペースと、本棚2階へ上がる螺旋階段がコンパクトに仕込まれていて唸った。
本館の見学コースを終えて外に出る。裏庭の中心には国宝の噴水が稼働中。グリフォンと亀と鯱(と獅子)が。鯱の尻尾がくるりんしているのがかわいい。どこかに龍が居たら日本的でよかったかな、と思ったけど、グリフォンとケンカしそうだな(^^;。龍の代わりに鯱なんだろうね。
自販機でミルクティーを買ってベンチで一休み。タギョウショウというアカマツの仲間の松が見事な枝ぶりで迎賓館の建物の前に棚引くような佇まい。ベニバナトキワマンサクの生け垣に紅紫の花が付いていてきれいだ。
迎賓館正面に回る。キッチンカーが出ていてアフタヌーンティーを楽しんでいる人がけっこういらっしゃる。結構いいお値段。1日限定30食らしい。
写真を撮っていたら雨が落ち始めたので退場した。正門前にある休憩所のカフェで昼飯を食べることにした。日替わりのランチパスタとカレー。ほかに奮発してクラシック・プリンとチーズケーキも注文した。席に座っていたら呼び出し機がブルブルと鳴り出したのでカウンターまで取りに行く。やあ、これはおいしそう。カレーはあっという間に食べ終わる。あとのデザート2品は二人ではんぶんこしよう、ってことになった。プリンはとても濃厚でおいしい。なんだか懐かしい味がしたなぁ。かかっているカラメルがちょいニガなところもいい。これはおすすめ。チーズケーキには栗が入ってた。最初チーズケーキってわからない感じ。ちょっと変わってておいしかった。
雨がパラパラと降っていたものの、せっかくなので紀伊国坂を降りていく。途中、喰違見附から真田濠(現・上智大グランド)を眺めた。
坂を降りると左手に弁慶濠。埋め立てられなかった江戸城外濠の一部。向こう側が今でもホテルニューオータニの庭園として緑が温存されているので、一部風景を切り取るとまるで東京のど真ん中にある風景とは思えない絵になる。浮かんだボートからバス釣りしている人がいる。一度やってみたい気もするけど、釣れないんだろうなぁ・・・。
赤坂見附駅から地下鉄に乗って帰路についた。お疲れさまでした。
10894歩 5.4km 199kcal 15.2g