2024.6.2. 日曜日
午後から雨の予報。そのわりに晴れてない?
出かけるつもりで準備する。どこへ行こうかな、と考えていた。で、いざ出かける時間が近づくと黒雲が空を覆っていた・・・。やっぱり雨が降るのかな。ネットで雨雲の動きをチェックすると、すでに千葉で降り始めていた。この時点であきらめた。まだたまたま降ってないだけだ。
二人で隣駅のショッピングモールまで昼飯を買いにいくくらいの散歩することにした。運が悪かった。天気に毒づいてもなんにもならん。
昼飯を買って帰ってくる。今日はしょうがないから観たいと思ってなかなか見る機会がなかった「岸辺露伴は動かない」のルーブル編を再生した。ルーブル美術館を露伴先生のガイドで案内してもらうようなお話かと思ったら、いつもの世に奇妙な感じのお話。あれって露伴先生が江戸時代の絵師をルーツに持つ、ということの表現だったのかな。鏡は現在の自分の姿を反射するが、黒は過去の姿を見せる。つまり”後悔”というのは面白い思想。過去を振り返るということは後悔するってことなのか。それもひとつの解釈かな。
昼飯を食べ始めると外に雨音。それも大粒のが降っているようだった。絶妙のタイミングで帰宅できたんだな。
続けて山崎貴監督「ALWAYS 三丁目の夕日」を再生。2005年の作品なんだねー。出演している人たちが若く見える。そりゃ20年前の絵だからな。まだ東京タワーが建設中の東京。商店街の一角にある自動車修理工場(鈴木オート)に東北から上京してきた金の卵が集団就職でやってくる。店主鈴木則文を演じるのは堤真一。その妻トモエが薬師丸ひろ子。上京してきた星野六子役に堀北真希。
当時の空気がどういうものだったのか。監督はワタシより4歳上なのでギリギリ知っていたのかもしれない。ワタシもまあ商店街の一角に店を構えるウチの子供だったので、昭和40年代(後半)のガヤガヤした雰囲気は覚えてる。今と違って個人商店で商店街が形成され、コンビニはなかったが、今よりも街に活気はあったね。
鈴木オートの向かいには駄菓子屋があって、その店主茶川竜之介に吉岡秀隆。よく飲みにいく店の店主ヒロミが小雪。彼女が引き取っていた身寄りのない少年古行淳之介役で須賀健太。その少年を引き取った店主茶川は小説を書いていた。少年は偶然にも茶川が書いた冒険小説の読者だった。なんの関係もない二人だったが、著者と読者の関係から次第に打ち解けあってくる。そこに運転手付き黒塗りのクルマで大会社の社長(演:小日向文世)が乗り付け、「お前は私の跡取り息子だ」と言い出した・・・。
原作のあるお話なんだね。わりとありふれた展開だな、と思いつつ見始めるが、描かれるそれぞれのキャラクターが良くて引き込まれる。お話が良いのか、演出が良いのか、背景となっている風景が良いのか。いい意味で漫画のお話なのよね。山崎監督も昭和30年代の背景を舞台に”実写”で堂々とファンタジー世界を描いている(気がする)。まあ、近未来のファンタジーを描いて共感を得ようとするよりも、過去に一度踏んできた風景をバックにしたほうが観客にスッと入ってくるのかも。
「続」まで観終えた。須田健太演じる少年の将来を巡って茶川が芥川賞を取って一人前になろうとする。取ることで彼の前から姿を消したヒロミ(浅草で踊り子をしていた)と世帯を持ちたい、と。
いいお話だったな。
6764歩 4.0km 257kcal 19.6g