2024.8.26. 月曜日

朝起きたら快晴の空。家族旅行二日目。

一人で朝風呂へ行ってくる。いい湯だな。
朝食は昨夜と同じホールのような広い会場。と思ったら、本当にミュージックホールだった。2階席がぐるりとあって、照明装置がバカでかい海側窓に向かって仕掛けられていた。昨夜は少し暗いからよく様子がわかってなかった。
朝食をきれいにたいらげて出発時間を9時に決める。荷物をまとめてのんびりしてたら出る時間になった。
チェックアウト。夕食時のビールと入湯税の精算。駐車場からクルマをまわして玄関先で皆を乗せた。出発。

今日は大室山へ向かう。およそ30年前にまだ1歳だった息子を連れて来たことがあった。登坂の続く道をひたすら進むと、木立のなかからいきなり緑色の山がヌッと現れた。毎年春に山焼きすることで有名な大室山。山麓のリフト駅駐車場にクルマを停めた。
それなりに混雑している。3台のリフトに分乗した。お椀を伏せたような形をした草で緑色の巨大な山。その急勾配をリフトは静かに稼働している。風はそれほど強くないので揺れない。空は青く、上空は風が強いのか白い雲が早く流れていく。緑色の山と海と空色のコントラストが目にまぶしい。
リフト山頂駅の手前にカメラロボットが設置されており、喋りながらリフトに乗る客の写真を撮っている。”中の人”がいるのかテープの再生音声とは思えない。3台で分乗のわれわれは3枚写真を撮られて、リフトから降りるとすぐに係が駆けつけてきて「お写真できあがってます!いかがですか?」と勧められた。はやっ!(^^;。
思わず買ってしまった。3枚。お会計場の向こうではカメラロボットの”中の人”が画面に映るリフトの人に話しかけ続けていた。

頂上は風が強かった。ビュービュー吹いている。地上とはえらい温度差があり、しばらくして娘が「ちょっと寒い」と言い出すくらい。かつて噴火した火山そのもの。噴火口は周囲およそ1kmあり、起伏があって「歩くと20分」と表示がある。遊歩道が整備されていて、お年寄りから小さな子までが歩けるようになっている。

山頂駅から階段を登って噴火口縁まで上がると、眼の前に大パノラマが広がった。これには驚いた。風景がまるで巨大なスクリーンに映し出された画像のような錯覚を起こす。こういう場所にあまり来てないからだろうね。画面でしか見る機会がなくなっていたから、現実の風景を目の前にしてそういう感覚が出てしまう(^^;。
眼下に広がる伊東市街、その向こうには真鶴岬、三浦半島から向こうは少し霞んで見える。が、伊豆大島はむしろ近くにはっきりと。その隣に利島、新島、神津島など面白い形をした伊豆諸島が点々と並んでいる。碧い海に四角い白い光が落ちていて、それは空に浮かぶ雲が反射している姿だとわかったときはちょっと感動した。これはいい景色を見た。とてもよかった。
孫ちゃんは初めて見る景色に興奮気味で、危ないから手をつなごうとするかかとととの手を払って自分で歩こうとする。「ぼうけんしようー」と一人坂みちを歩いて登っていく。せっかくの風景をバックに我が子の写真を撮ろうとかかとととは孫ちゃんに交渉するけどなかなか聞かない(^^;。途中で疲れてだっこをせがむことになるんだろうな、と思っていたがそうはならず。噴火口の遊歩道全長1kmの山道を自力で歩ききった。えらいぞー。

出発地点まで戻ったところで売店の串団子を買って食べる。みたらしとみそとあんこ。みそが好評だった。たしかにうまかったね。
帰りのリフトは少し混雑していて並んでから乗った。乗るときも降りるときも係の人がしっかり声がけして座席位置をあわせるようにしているので安心。スキー場のリフトよりも安全だったかもね。

麓に降りて近くのカフェで昼飯を食べる。次の目的地は伊豆高原駅近くにあるテディベア・ミュージアム。山をくだって135号線を走っているうちに駅近くの立体交差に至った。伊豆急の踏切を渡ると傍らの待避線にはかつて東横線を走っていた車両が居た。
ミュージアムに到着。地上はやはり暑いね。企画展として長くトトロのぬいぐるみも展示してあるらしい。中に入ると門柱にはネコバスが停まってたり、庭園にはトトロの草通路が子供用に再現されていたり、フォトスポットがいっぱい。
入館すると1階はテディベアの展示。テディベアの歴史を含めて、古い実物や説明パネルのほか、大きな動くジオラマ展示もあってなかなか楽しい。遊園地のジオラマには孫ちゃんが見入ってたなぁ。ワルツの音楽にノってた。
2階はトトロのぬいぐるみ。名場面がぬいぐるみで再現されていたり、巨大な”実物大”のトトロが吹き抜けに浮かんでいたり、ネコバスに乗って写真が撮れるようになっていたり。いろいろと仕掛けがあってたのしかった。

さて、そろそろ帰り道。さっき走った135号を戻り、道の駅・伊東マリンタウンでお土産を買うために休憩。ついでにソフトクリームを食べる。おいしいねぇ。旅先で食べるこういうの最高だよ。
給油を済ませて準備万端。帰りの渋滞への覚悟はできたかな?出発しますよ。

海際の道をひた走る。熱海ビーチラインは快適だった。あっという間に湯河原へ到着。そこからナビは渋滞回避として真鶴道路ではなく一般道を案内してきた。よほどの混雑をしているのか、とそれに従うと、湯河原から真鶴にかけての山道を延々走ることになった。根府川駅前を通過したころには同乗のみなさん結構辟易している様子。これなら真鶴道路のほうがよかったかなぁ。山道か渋滞か、の選択肢はきびしいよ。
根府川から先は有料道路を走る。石橋ICは一瞬で通過。そのまま小田原厚木道路に入った。が、今度は東名高速に渋滞表示。伊勢原IC(小田原厚木道路から東名高速への合流地点付近)から横浜町田ICが混雑して通過に50分。小田原東で降りて大井松田へ回れとナビに案内された。それなら、と行ってみると大井松田までの道が渋滞(^^;。なんのための回避なのかわからねえな、と思いはじめたら高速に乗れた。ひとまず中井PAで休憩。売店でにくまんを買って食べた。なんだか小腹を満たすためにところどころで補給して食いつないでる気がするね。

厚木付近の渋滞は思ったほどでもなく、いつもの交通集中によるものだった。次第に解消し、息子たちの家に到着は19時台。事故にも遭遇せずに帰ってこれたことを喜びつつ別れた。おつかれさまでした。
娘と3人で乗ってクルマをステーションに戻し荷物を降ろして店まで運ぶ。お土産をワタシの両親のところに届けて無事帰着の報告をしてから3人で焼き肉の夕食を食べた。
娘を駅まで送ってやれやれ今回の旅行日程はすべて無事に終了となった。おつかれさまでした。

店に戻って女房は旅行の後片付け。ワタシは仕事を始めた。さっきまであんなに賑やかだったのにね。日常と非日常の起伏は大きいな・・・。
8977歩 5.3km 326kcal 24.9g

大室山
α7III SUMMICRON35mmF2
2024年08月26日 | Posted in 甘露日記 | | Comments Closed 

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