2024.12.1. 日曜日
よく晴れている。風もない。
お昼前に二人で出かけた。東横線が一時的とはいえ停まっていて、ホームに人が増え始めていたために使うのをやめた。改札を出て武蔵小杉駅へ。南武線に乗って登戸駅下車。今日は生田緑地の日本民家園に行こうと思う。
登戸駅のパン屋さんでイートインしてから歩いていく。バスもあるはずだけど乗って行ったことあったかなぁ。駅前が広場と再開発ビルの準備で更地化していて驚いた。途中の和菓子屋さんで売っているお餅を買って行く。旧ダイエーのあった場所は新たに建てられた商業施設と高級そうなマンションになってた。
生田緑地到着。いわゆる谷戸の奥って感じの地形だな。民家園の入口は入ってすぐ右。入場ゲートを通って坂を登っていく。最初の展示が明治44年に小杉陣屋町に建てられた民家。中原街道沿いのお屋敷で、「江戸時代の流れを汲む木造建築技術が高度に発達した明治時代後期の建物」と説明が付いている。完成までに22年かかったとあるが、使いたい材木を探していたためらしい。1階は上がって見学ができる。いやあ豪華豪華。玄関入ってすぐの上がり間には木彫りの虎が居た。格天井からはシャンデリアが下がっている。
1階の部屋は6つ。鴨居と襖で仕切られている。廊下は外側の軒下にあるので、襖を全部とっぱらうと柱はあるものの畳敷きの部屋は全部つながるようになっている。これはすごいね。現在ではぜったい採用されない間取りだ。家族像の捉え方とかが今と違うのがこういうところからもよくわかる。
次の展示は「宿場」というコーナーに入り、奥州街道の馬宿へ。市に向かう馬方と馬が泊まる宿屋で、土間に内馬屋を設けて十数頭の馬がつながれたらしい。この内馬屋があるってのが日本の”動物観”を表しているみたい。馬は大事な存在だった。そりゃ労働力として便利で高価だったから大事にされたんだろうけど、それ以上の感情もあったんじゃないかしら。
展示のところどころに「地震の際は建物から避難してください」と書かれた表示がある。一方で、今回は3箇所くらい展示建物が耐震補強工事の最中だった。耐震工事が終わっている展示建物もあった。鉄骨を入れて補強してあるものもあれば、免震装置が建物の下に設置されているものもあった。保存にお金かけてるねぇ。市・県・国指定の重要文化財の集積地なので当然の措置なのかもね。越中五箇山の合掌造り住宅が三棟もあるんだよ。
枡形山の上に位置する船越の舞台を今回初めて見学できた。舞台中央に回り舞台があり、奈落には回転させる装置があって、建物の下の通路から実際に見ることができる。これはすごかった。舞台の前には座席が設定され、イベントが開催されることもあるみたい。
ゆっくり見ていたら閉園が近づいた。空も暗くなってきている。民家園を出て生田緑地の広場にあるベンチに座って一休み。自販機で買ってきたコーンスープとかに雑炊を飲んだ。これがなかなかにおいしくて身体もあったまった。昼間は暖かかったけど夕暮れになって空気が冷たくなってきていた。
歩いて登戸駅まで戻ってくるころには真っ暗。改札通ってホームに降りるとすぐに川崎行電車が入線してきた。お疲れ様でした。
13888歩 8.3km 529kcal 40.4g